Amazonベストセラー1位『「超」独学法 AI時代の新しい働き方へ』レビュー

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こんにちは、えび子です。(⇒プロフィールはこちら)

 

今回ご紹介する本は、Amazonのコンピュータサイエンス カテゴリーでベストセラー1位を記録した、野口悠紀雄さんの『「超」独学法 AI時代の新しい働き方へ』です。

 

英会話や経済学、仮想通貨などを独学で習得してきた著者が、「AI時代における独学のメソッド」を公開した書籍です。

 

\ こんな人におすすめ /

  • 社会人になって中国語を勉強し始めた

  • 勉強が必要とは感じているけれど、どのように独学したらいいかわからない

  • 中国語を独学で勉強してるけど、学校に行くべきかな?と考えている

 

英語における独学勉強法の部分は中国語にも適用できるので、中国語学習者さんにも役立つ情報が詰まっています。

 

 

ちなみに、こちらの書籍はKindle Unlimitedに含まれています。30日間の無料体験(初めての人のみ)ができるので実質無料で読めちゃいます。

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『「超」独学法 AI時代の新しい働き方へ』はどんな書籍?

書籍

 

『超独学法 AI時代の新しい働き方へ』を読むと、このようなことがわかります。

 

✔︎ この書籍を読んでわかること

  • ほとんどのことは独学で学べる

  • 社会人向けの学校と独学を比較した上でなぜ独学の方が良いのか

  • 独学の欠点を補って学習を継続する方法

  • 語学分野における独学のコツ

 

タイトルにあるように、「AI時代の働き方」などについても書籍の後半部分で触れられていますが、個人的に興味のないところだったので読んでいません。

 

あくまで「中国語を独学している者」として、独学することのメリットや自分の独学の方向性が合っているのかという問題の答えを探すために書籍を読みました。

 

『超独学法 AI時代の新しい働き方へ』は10つの章から構成されいます。

 

第1章:独学の第一歩を踏み出そう

  • 「独学は難しい」という思い込みから脱却する

  • なぜ独学のほうがよいのか?

  • とにかく始めよう

第2章:独学者たちの物語

  • 外国語を独学でマスターした人たち(最近の人ではなく偉人)

  • 良き時代のアメリカの独学者たち

  • 数学者や自然科学者にも独学者

第3章:私も独学で勉強した

  • 私は学生時代から独学を続けてきた

  • 大学を出てからの独学

第4章:独学は新しい働き方を可能にする

  • 学歴獲得から能力獲得へ

  • 時代が急速に変わるので、不断の勉強が必要

  • フリーランサーや建業を目指せ

第5章:なぜ学校ではなく独学のほうがよいのか?

  • 社会人向け学校はビジネス

  • ギルドの一部としての学校

  • 学校でなければできないこと

第6章:独学を継続させるには

  • 継続のためのテクニックこそ重要

  • 独学を続けるには具体的な目標が必要

  • 強いインセンティブが独学を牽引する

第7章:学ぶべきことをどのように探し出すか?

  • 独学では自分でカリキュラムを作る

  • 問題は何か。重要なことは何か

  • 重要である2割をどう探すか?

第8章:英語は独学でしかマスターできない

  • 英語の必要性がますます高まる

  • 専門分野の英語が必要

  • 文章を丸暗記する

第9章:検索は独学の重要な道具

  • 知識を「プルしよう」という態度が重要

  • 検索のテクニック

  • 検索の落とし穴

第10章:人工知能の時代に独学の必要性は高まる

  • AIが人間の知的な仕事を代替する

  • AI時代には独学がやりやすくなる

  • AI時代にこそ、学ぶことの価値は高まる

 

『超独学法 AI時代の新しい働き方へ』著者プロフィール

著者の野口悠紀雄さんは、経済学者であり、日本の名門大学やスタンフォード大学の教授を務められた経験があります。現在は、早稲田大学ビジネス・ファイナンス研究センター顧問、一橋大学名誉教授を務められています。

 

書籍の中では、野口さんの独学勉強法として「逆向き勉強法」や、英語の独学における勉強法なども紹介されています。

(英語の独学勉強法は中国語にも応用できると思います)

『超独学法 AI時代の新しい働き方へ』10つの抜粋ポイント

書籍を読んで印象に残った部分を抜粋し、私の考えを加えて書いていきます。

 

独学は難しいという思い込みを捨てる

抜粋ポイント①

多くの人は、次のように信じ込んでいる( 図表1‐1* 参照)。 「社会人になってから勉強する場合にも、学校に通って講義などを受けるのが本道だ」 「本当は講座を受講したり、教師につくのがよいのだが、それには費用がかかるから、やむをえず独学をするのだ」 こう考える理由は、「独学は難しい」という思い込みだろう。

引用:超独学法 AI時代の新しい働き方へ (Kindle位置No. 197) Kindle版

 

語学に関しては、独学で勉強している人も多いと思います。

一方で、書籍でも言われているように、独学を選ぶ理由として「学校に通うとお金がかかるから」という理由で独学での語学学習を「消去法」で選ぶ人も少なくないはず。

 

私もバッチリその一人でした。

 

高校生の頃に韓国語を独学で勉強し始めたころ、韓国語教室に通うという選択肢もありましたが「お金かかるからヤダ。独学で勉強しよ」と独学を消去法で選んだ経験があります。

 

野口さんによると、

抜粋ポイント②

「独学より学校がよい」という考えは、多くの場合、長所・短所を深く考えた末の結論ではない。

引用:超独学法 AI時代の新しい働き方へ (Kindle位置No. 206) Kindle版

とのこと。

 

「勉強=学校に通って先生に教わるもの」という学生時代の経験が、社会人として学び直しを考える時に独学という選択肢を考慮しなくなってしまうのだそう。

 

繰り返しになりますが、語学に関して言えば社会人でも独学で勉強してみようかな?と考える人は少なくないと思いますし、私自身、独学で英語や中国語を勉強している人たちも知っています。

 

ですが、この「独学は難しい」という思い込みと、「勉強=学校に通って先生に教わるもの」という学生時代の経験がやっかい。

 

自分にとって完全に新しい分野や「独学するにはハードルが高そう」と感じる分野の学習を始めるとなったときに「学校に通う」という選択肢が出てくるのかもしれません。

 

まずは、「勉強をするには独学は難しい」という思い込みを捨てることが超独学法のステップ1だということが分かります。

社会人向けの学校と独学を比較した上で独学の方がいい理由

もしかしたら、この部分が気になる人がいるかもしれません。

まず、第1章「独学の第一歩を踏み出そう」で、野口さんは学校での講義と独学での勉強を比較し、違いの1つをこのように述べています。

 

抜粋ポイント③

講義の受講は、「プッシュ(押し出し)を受ける」ことだ。つまり、受動的な勉強法である。それに対して、独学では「自らプル(引く)する」。つまり、能動的な勉強法である。

引用:超独学法 AI時代の新しい働き方へ (Kindle位置No. 226) Kindle版

 

学校では、先生が講義をしてくれます。講義の前後の予習復習は必要ですが、基本的には「先生からのプッシュを受ける "受動的" な勉強法」になります。

 

対して、独学では自分で情報を収集して勉強しなければいけないため、「自分で必要なことを引き出す "能動的" な勉強法」になります。

 

ただし、独学には欠点もあります。野口さんは、書籍の中でこう述べています。

欠点①:継続できずに途中でやめてしまう危険が大きい

欠点②:何をどのように勉強したらよいのかが必ずしも明確でない

欠点③:学校では同じ目的を持っている仲間を作れる 

 

理由①と②については、のちほど著者の引用を借りながら解決策を書いていきますが、理由③に関しては、私は独学でも仲間は作れると思います。

 

その方法が、SNSのハッシュタグを使った検索です。

 

インスタで #◯◯勉強垢 とか #◯◯さんと繋がりたい のようなハッシュタグで検索すれば、同じような目的を持った人のアカウントを見ることができます。

 

そこからコメントしたりフォローしたりすることで、オンライン上ではありますが同じ目的の仲間を作ることは可能だと思います。

 

では、学校で講義を受けることと独学で勉強することの違いがわかった上で「なぜ独学の方がいいのか?」ということになります。

 

第5章「なぜ学校ではなく独学のほうがよいのか?」で、その理由を野口さんはこのように述べています。

 

抜粋ポイント④

ビジネスとしての教育

私は、これら(社会人のための学校)をいちがいに否定はしない。ただし、まず最初に注意すべきことは、これらがビジネスとして行われているという事実である。

これらは、授業料を稼ぐために行っている営利事業である。そのため、勉強をしたい人のニーズに本当に応えているかどうか、疑問である。実際、以下に述べるように、これらの事業が提供している教育には、役に立たないものが多い。 ビジネスであるために、その効果について誇大宣伝をしている面もある。それに十分注意する必要がある。

引用:超独学法 AI時代の新しい働き方へ (Kindle位置No. 969, 975) Kindle版

 

この書籍を読む前、私はこのように考えたことがありませんでした。

 

社会人向けの学校は「学校である前にビジネスである (その収入のメインは生徒が払う授業料である) 」。よく注意する必要があります。

 

独学には欠点もありますが、逆を言えば、その欠点を埋めることができれば独学の方がいいということが言えます。そして、その欠点は以下の抜粋ポイントで補うことができます。

独学の欠点①:継続できずに途中でやめてしまう可能性がある

抜粋ポイント⑤

勉強を継続するために必要なのは、つぎの4つだ。 

①はっきりした目的を持つ 

②強いインセンティブを持つ

③勉強の楽しさを活用する 

④時間を確保する

引用:超独学法 AI時代の新しい働き方へ (Kindle位置No. 1114) Kindle版

 

独学の欠点の1つ目は、「継続できない」ことでした。

 

そして、独学を継続するために必要な4つのこととして、野口さんは上記を挙げています。

 

この中で私が一番共感したのが、「③勉強の楽しさを活用する」。

 

「好きだから、知りたいから、楽しいから」などという好奇心から始める勉強であれば、独学であっても継続して勉強することができるのだとか。

 

自分が好きなことに対する好奇心から勉強を始める

知識が増えれば嬉しくなって、ますます好奇心が増す

もっと勉強したくなる

 

ちょっと話がずれますが、これ、推しアイドルに対する気持ちと一緒だと思います。

(興味ない人は次の項目に行ってください〜)

 

私はK-popをよく聴くのですが、最近NCT Uっていうグループのあるメンバーにどハマりしたんです。

彼ってどんな人なんだろう?ってとこから始まって(好奇心)、出身地とか過去の経歴とか調べて、知識が増えるわけです。

 

知識が増えて嬉しくなり、ますます好奇心が増します。で、もっと知りたい!となって歌番組の出演動画をYouTubeで何回も見たりするということになっていくのです。(ちなみに今ココです)

 

話を戻しますが、中国語の学習でいえば「中国語が楽しい!好き!」という気持ちが独学を継続するための一番の味方となるのです。

 

独学の欠点②:何をどのように勉強したらいいかわからない

独学の欠点の2つ目は、「何をどのように勉強したらいいか分からない」ことでした。

 

独学において、「何から始めたらいいのかわからない」「どのように勉強を進めていけばいいのかわからない」という人は多いです。

 

Yahoo知恵袋でも、「◯◯の勉強を始めようと思うのですが、何から勉強したらいいかわかりません」みたいなお悩みをよく見かけます。

 

野口さんが書籍で述べているのは次の通り。

 

抜粋ポイント⑥

学習で重要なのは、crucialなこととtiribial(些細)なことを、はっきり区別することなのである。

何がcrucialかを教えてくれることが、学校教育の最も大きな利点だ。ところが、独学ではそれが分からない。したがって、重要でないところに力を入れて突っ込んでしまう危険がある。

引用:超独学法 AI時代の新しい働き方へ (Kindle位置No. 1374) Kindle版

Crucial:重要な 

 

では、crucial(重要)なことかどうかはどうやってわかるのか?

 

野口さんによると、「わからない部分があっても、とにかく全体を把握せよ」とのこと。

私なりに野口さんの言葉を噛み砕くと、「わからない部分があっても、とりあえずすっ飛ばして学習を進めていこう」ということになりました。

 

わからない部分をすっ飛ばしてとにかく学習を進める理由として、野口さんはこのように述べています。

 

抜粋ポイント⑦

なぜこの方法が効率的なのか? それは、「高いところから見れば、よく見える」からだ。

(中略)

全体を把握すれば、個々の部分がどのように関連しているかが分かる。とにかく最後まで行ってしまえば、何が重要かが見える。なぜ、ある概念が必要だったのかが分かる。個々の概念がどのようにつながっているかが分かる。 部分を積み上げて全体を理解するのでなく、全体を把握して部分を理解するのである。  

引用:超独学法 AI時代の新しい働き方へ (Kindle位置No. 1388) Kindle版

 

なるほどぉ!

中国語のテスト(HSKとか中検)を例にすると、こんな感じ。

 

勉強していてわからない文法やどうしても覚えられない単語がある

ここで「ま、いっか。とりあえず次進も」と学習を進めていく

学習を続けて知識が増えている私の頭の中で、知識同士が「ガチャン」と噛み合う

わからなかった文法の概念を理解できたり、覚えられなかった単語を覚えられたりするようになる

その文法や単語がテストによく出てくるものなら、重要であることがわかる

逆にそれほど出てこないものなら、重要度としては低いことがわかる

 

中国語の独学においても、重要なポイントとそれほど重要でないポイントを区別して、重要なポイントにフォーカスしながら勉強することが大事だと言えそうです。

語学における独学のコツ

第2章「独学者たちの物語」からの抜粋です。

 

野口さんは、18カ国語に堪能だったと言われるドイツ人の考古学者ハインリッヒ・シュリーマン(1822-1890)を紹介します。

 

そして、シュリーマンが自伝『古代への情熱 - シュリーマン自伝』で、「どんな言語でもその習得を容易にする方法を編み出した」「その方法は簡単なものである」と語ったと述べています。

 

では、シュリーマンが実践した方法とはどんなものなのでしょうか?

 

抜粋ポイント⑧

大きな声でたくさん音読すること、ちょっとした翻訳をすること、毎日一回は授業を受けること、興味のある対象について常に作文を書くこと、そしてそれを先生の指導で訂正すること、前の日に直した文章を暗記して、次回の授業で 暗誦 すること、である。

引用:超独学法 AI時代の新しい働き方へ (Kindle位置No. 370) Kindle版

 

どうでしょうか?彼の語学の独学法についてどう感じますか?

語学学習関連のブログやサイトでは同じような意見があったり、これとは全く違う意見があったりします。

 

ですが、シュリーマンが生きた時代に、彼がこの方法で18カ国語をマスターしたとなると「語学って意外と独学でかなりのレベルまで習得できるものなんだ」という気持ちになりませんか?

 

また、シュリーマンの独学法として「おもしろい!これは行動できそうだなぁ」と思ったのが次の部分。

 

抜粋ポイント⑨

自分1人でやるよりは、人に聞かせれば励みになると言うのだ。そのため、金を払って「教えを乞う」のでなく「教えた」のである。これは、勉強を継続するための重要なポイントだ。

引用:超独学法 AI時代の新しい働き方へ (Kindle位置No. 391) Kindle版

 

シュリーマンは、貧しいユダヤ人にお金を払い、自分のロシア語の朗読を聞かせていたそう。(ちなみに、そのユダヤ人はロシア語がわかりませんでした)

 

ここから行動できることとして、「家族や友人、恋人などに(相手が中国語を分からなくても)中国語を聞かせる/教える」があります。

 

たぶん、お金は払う必要はないでしょう。(コーヒーや食事を奢ってあげるといいかもですね)

 

抜粋ポイントの⑧で、「文章を丸暗記するのはあまり意味がないと思う」と思った人はいますか?

実は、私もこの本を読むまでは「文章暗記は意味ない説」派の一人でした。

 

「単語は単語帳で1つ1つ意味を確認する」
「例文は読むけど、知ってる単語がほとんどだから文章の暗記まではしない」

 

といった勉強スタイルでした。

 

ですが、野口さんはこのように述べています。

 

抜粋ポイント⑩

外国語を勉強する方法は、シュリーマンが言っていることに尽きる。つまり文章を丸暗記するのである。単語を孤立して覚えるのでなく、文章として覚えるのだ。

「長い文章を全部覚える」という方法は、一見すると無駄に見える。文章に登場するほとんどの単語は、知っている単語だからだ。しかし、そうではない。人間の記憶は、関連のない単語を孤立して覚えられるようにはできていない。意味がある一定の長さの文章を覚えるように、できているのだ。

引用:超独学法 AI時代の新しい働き方へ (Kindle位置No. 1,535 & 1,540) Kindle版

 

単語帳や参考書に載っている例文でなくても、ドラマのセリフや歌詞、本の中の文章でも構いません。

 

海外ドラマを何回も繰り返し見てセリフを丸暗記している人がいますよね。しかも、「この場面でこう言うんだ」とその文章が使われる場面まで覚えてることも。

 

あくまで私の解釈になりますが、「中国語の文章を丸暗記して、かつその文章が使われる場面も思い浮かべることが効果的である」ということが言えます。

『超独学法 AI時代の新しい働き方へ』を読んでできる3つの行動

『超独学法 AI時代の新しい働き方へ』を読み終わって、私は次のような行動を取ることにしました。

 

行動①:学びたいことがあったら独学と学校よく比較した上で勉強方法を決める

行動②:アウトプットを意識したインプットを増やす

行動③:『古代への情熱 - シュリーマン自伝』を読んでみる

 

「私はこんなことをやってみる」という感想があれば、ぜひコメントでシェアしてくれると嬉しいです!

まとめ

今回は、野口悠紀雄さんの『超独学法 AI時代の新しい働き方へ』をご紹介しました。

長い記事でしたが、最後まで読んでいただきありがとうございます。

 

最初にお話ししたように、もしもあなたが

 

  • 社会人になって中国語を勉強し始めた

  • 勉強が必要とは感じているけれど、どのように独学したらいいかわからない

  • 中国語を独学で勉強してるけど、学校に行くべきかな?と考えている

 

のどれか1つでも当てはまるのなら、ぜひ読んでみるのをおすすめします。

 

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書籍の詳細情報

書名 「超」独学法 AI時代の新しい働き方へ
著者 野口悠紀雄
出版月 2018年6月
出版社 KADOKAWA
定価 924円(税込)

 

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