中国語のリスニングが難しい。
中国語のリスニング力を上げるコツや勉強方法が知りたい。
今回の記事は、そんな方に向けて書いています。
- 中国語のリスニングを難しいと感じる理由
- 中国語のリスニング力を上げる5つのコツ
- 私が実践している中国語のリスニング勉強方法
- 中国語リスニングにおすすめの教材
この記事を書いている私 (@ebiko_chugokugo )も中国語学習5年目。
中国人の彼氏と中国語会話を練習し、日常会話ほどのレベルになりました。
私なりの気づきが他の学習者さんの役に立てば嬉しいです。
Contents
中国語のリスニングを難しいと感じる理由
まず、日本人学習者が「中国語のリスニングが難しい」と感じる理由は主にこんなものが挙げられます。
日本人が中国語のリスニングを難しいと感じる理由
理由①:読めるのと聞けるのは違う
理由②:発音が難しい
理由③:単語・文法を知らない
私も実際に中国語の学習を通して、これらの理由でリスニングが難しいと感じました。
1つずつ解説していきます。
①:読めるのと聞けるのは違う
中国語の学習を始めた多くの人は、まず学習参考書を使って勉強を進めることが多いのではないでしょうか?
学習参考書の中の単語や文法を勉強していると、日本語と全く同じ漢字・意味を持つものなどが少なくありません。
そして「なんだ、漢字も意味も同じなんだ」と思い、「中国語簡単説」が浮上してきます。
しかし、リスニングに関しては日本語と発音がまったく異なります。赤ちゃんが新しい言葉を覚えるような感じで、ゼロから耳を慣らしていかなければいけません。
②:発音が難しい
中国語は発音が難しいと言われます。
それもそのはず、中国語の発音には約1300の音があるのです。(約400種類の音×四声の組み合わせ=約1300)
対する日本語の発音の種類は100ほど。

中国語の音の数は日本語の10倍以上!
そりゃあ聞き慣れない音もあるわけだ。
しかも、学習参考書に付属しているCDの音声はきれいな中国語でゆっくりと発音されていますが、ネイティブが普通のスピードで話す中国語はもっと流れるような(だらーんとした?)感じです。
参考書のCDで耳を慣らしたつもりでも、実際にネイティブが普通のスピードで話す中国語を聞き取れず難しく感じてしまいます。
参照リンク:数で見る中国語の種類│文字は2種類・方言は7種類・発音は1300音!?
③:単語・文法を知らない
単語や文法の知識を増やさないことにはリスニング力も上がりません。
語彙力や文法力が上がることでネイティブが普通のスピードで話す中国語でも所々聞き取ることができ、なんとなく話している内容を理解できます。
ふだんの会話で四時熟語が使われることも多いので、四字熟語も合わせて勉強するといいです。
中国語のリスニング力を上げる5つのコツ
日本人が中国語のリスニングを難しいと感じる理由についてお話ししました。
では、どうやってリスニング力を上げていけばいいのでしょうか?
私が中国語学習をしてきてわかった、中国語のリスニング力を上げるコツを5つお伝えします。
コツと言っても、すぐに中国語を完璧に聞き取れるようになるわけではありません。

どんな語学でも、地道な努力と継続して学習を行うことが大前提。えいえいオー!!!
:中国語のリスニング力を上げる5つのコツ
コツ①:とにかく聞く
コツ②:最初は参考書の音声でリスニング
コツ③:次はネイティブが普通に話すスピードでリスニング
コツ④:聞いて理解するまでの処理スピードを上げる
コツ⑤:色々な人が喋る中国語を聞く
コツ①:とにかく聞く
まずは、とにかく中国語を聞くことです。
たくさんの中国語学習者さんが言っていることでもありますが、耳を慣らすという意味でもたくさんの中国語を聞くことが大事です。
最初は何を言っているのかわからなくても大丈夫。
語彙力や文法力を上げれば聞き取れる単語量が増え、最終的にはセンテンスとして理解できます。
また、だんだん中国語を聞き取れるようになっている自分に気づき、自身にも繋がります。
コツ②:最初は学習参考書のゆっくりな音声でリスニング
中国語学習を始めたばかりの人に関しては、最初は学習参考書に付属しているCDや学習サイトの音源などでリスニングするのをおすすめします。
口の動きが大きく声調なども意識してきれいに発音されていて、単語1つ1つの発音のしかたや声調を覚えることができるからです。
リスニングと同時にシャドーイングもしてみてください。
コツ③:次はネイティブが普通に話すスピードでリスニング
②で耳が慣れてきたら、次はネイティブが普通のスピードで話している中国語を聞いてみます。
音の素材はたくさんありますが、以下で自分の好きなコンテンツを探してみてくださいね。
- 中国語で検索して出てきたYoutubeの動画
- 中国のSNSで発信されている動画コンテンツ
- 中国の動画配信サイトで配信されている動画
- 中国ドラマ・映画
- 中国語のニュース
中国のSNSで配信されている動画コンテンツは短いものが多いので、スキマ時間に少し聞くこともできます。
また、自分の興味のあるコンテンツを観ることで、楽しく中国語を覚えられます。

美女がメイクのしかたを教えてくれて、しあわせ。。。
④:聞いて理解するまでの処理スピードを上げる
リスニングの処理スピードを上げるのも、リスニング力を上げるのに大切なことです。
いくら中国語を聞き取れるようになっても、1つ1つの単語を中国語から日本語に変換していると処理スピードが追いつきません。
そして、わからない単語が出てきたとき「この単語日本語でなんだっけ・・・」と考えていると、日本語を思い出すことに集中してしまい、そのあとの会話の内容が頭に入ってこなくなってしまいます。
中国語の単語を聞いたら、その単語に当てはまる絵や状況がパッと思い浮かぶようになるのが理想的です。

上の例でいうと、①からすっ飛んで④に行く感じ!
⑤:色々な人が喋る中国語を聞く
最後のコツは、色々な人が喋る中国語を聞くことです。
日本語でも英語でも同じですが、一人ひとり喋り方にクセがあったり話すスピードが違ったりします。
同じ人の中国語ばかりを聞いていると、その人が喋る中国語は聞き取れるようになっても他の人が喋る中国語は聞き取れないことがありません。
その人の喋り方やスピードに慣れていないからです。
なので、できるだけたくさんの人が喋る中国語を聞いて耳を慣らすことも大事です。
コツ③で挙げたような素材を使って、色々な人が話す中国語を聞いてみてください。
私が実践している中国語のリスニング勉強方法

リスニング力を上げるコツは分かった。
でも、どうやって勉強に取り込んでいけばいいかな?
という人がいると思いますので、私が実際に5つのコツをどのように勉強に取り込んでいるのかお話ししていきます。
ステップ①:音の素材を決める
まず、音の素材を決めます。
私は1時間くらいまとまった時間を充てて勉強するので、だいたいYoutubeの動画を選ぶことが多いです。
単語の勉強も同時にしていくので、ノートに書きたい人は単語をメモる用のノートを用意してもいいです。
ステップ②:一回観る
ステップ③:わからない単語の意味や発音を調べる
ステップ②でノートに書いた単語や文法の意味、発音、使い方などを調べます。
私は、単語を勉強するときは中国語と日本語を書きますが、中国語と単語に合った絵や状況を書くのも効果的だと思います。

リスニングの処理スピードを上げるために、
「単語→イメージ」をパッと思い浮かぶようにするのが理想的だから!
関連記事:中国語単語の効率的な覚え方
ステップ④:もう一回観る
単語や文法の意味をぜんぶ調べ終わったら、もう一度動画を観ます。
この時、注意したいポイントがあります。
ポイント①:単語が思い出せなかったら、ノートを見返す前に思い出そうとする
ポイント②:中国語から日本語に訳すのではなく、絵や状況をイメージするように意識する
中国語リスニングにおすすめの教材とYoutube動画
最後に、中国語のリスニングにおすすめの教材とYoutube動画を初級〜中級別に紹介します。
中国語リスニングにおすすめの教材
【入門〜初級編】
書名 | 新ゼロからスタート中国語 文法編 |
著者 | 王丹 (オウ・タン) |
出版社 | Jリサーチ出版 |
出版月 | 2015年2月 |
価格 | 1,320円(税込) |
入門〜初級の中国語の本を買うときにチェックするポイントがいくつかあります。
①:イラストが使われていて視覚的に見やすい
②:分厚すぎない(レビューもよければ、コンパクトかつ内容が詰まっていると判断)
③:付属のCDまたはダウンロード可能な音声付き
CDプレーヤーが無いという人でも書籍のシリアルコードを入力することで音声をダウンロードできます。
Audiobook.jp で会員登録をしたあと、シリアルコード入力フォームページでこの書籍のシリアルコード「22198」を入力すると音声をダウンロードすることができます。
\Audiobookってなに?/
Audiobook (オーディオブック)は、書籍を「耳で聴く」ことができるサービス。
書籍をプロのナレーターが読み上げて音声化したもののほか語学・資格関連のCDを収録した作品も多いので、通勤時間やちょっとしたスキマ時間に勉強することが出来ます。
使用料金は月額750円!
30日間の無料お試し期間もあります。
(AmazonのAudible(オーディブル)は月額1,500円)
【中級編】
書名 | 本気で学ぶ中級中国語 |
著者 | 趙玲華 (チョウ・リンカ) |
出版社 | ベレ出版 |
出版月 | 2011年6月 初版発行 |
価格 | 2,750円(税込) |
各単元、以下のような構成になっています。
- 中国語の文と日本語の訳文
- 新出単語
- 文法
- キーポイント *
- 文法ポイント
- 応用会話文
- 練習問題
*キーポイント:中国語学習者が疑問を持ちそうなポイントを細かく解説
練習問題以外の部分はすべて音声付きなので、かなりリスニングに役立ちます。
補足情報
アマゾンのレビューを見ると「誤字が多い」というコメントがあります。
出版社のホームページで書籍の正誤表をPDFで見ることができるのですが、確かに少なくはない印象。
ただし、これは昔に出版された古いバージョンのものがほとんどで、すでに修正されています。
おそらく現在出版されている最新バージョンが第9刷なのですが、修正されている点は以下の3つのみ。
中国語リスニングにおすすめのYoutube動画
【入門〜初級編】
中国語を学習している人なら一度は観たことがあると思います。日本語で説明してくれるので、理解しやすいです。
中国語だけではなく、中国の文化や観光スポット、生活についても幅広くシェアしています。
【中級編】
このブログでも何度か紹介していますが、最近はこのチャンネルの動画でリスニングを勉強しています。
若者をターゲットにしていて、私が興味のあるトピックが多いです。
中国の若者がどんなことに関心を持っているのかリサーチして、それに合ったコンテンツを発信しているのだと思います。
【関連記事】NETFLIXで見れる中国ドラマ・映画まとめ
まとめ
今回は情報量がかなり多いので、すべてのポイントをもう一度まとめます。
まとめ①:中国語のリスニングを難しいと感じる理由
理由①:読めるのと聞けるのは違う
理由②:発音が難しい
理由③:単語・文法を知らない
上記を解決するためにどうやってリスニングする?
まとめ②:中国語のリスニング力を上げる5つのコツ
コツ①:とにかく聞く
コツ②:最初は学習参考書のゆっくりな音声でリスニング
コツ③:次はネイティブが普通に話すスピードでリスニング
コツ④:聞いて理解するまでの処理スピードを上げる
コツ⑤:色々な人が喋る中国語を聞く
上記のコツをどうやって勉強に取り入れる?
まとめ③:中国語のリスニング勉強4つのステップ
ステップ①:音の素材を決める
ステップ②:一回観る
ステップ③:わからない単語の意味や発音を調べる
まとめ④:中国語のリスニングにおすすめの教材2冊
【入門〜初級編】
【中級編】
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