普段政治の話はあまりしないのですが、今かなりホットな話題である「香港国家安全法」については何回か彼と意見を交わしました。
そこで明らかになったのが「政治観の違い」。
政治観という言葉であっているのかわかりませんが、この記事に関しては「香港国家安全法に対する考え」と思ってください。
同じように中国人の恋人を持つ人なら共感してくれるかもと思ったので記録します。
日々ニュースを見ながら勉強している身なので、優しい目で読んでやってください。
Contents
人権を訴える反対国 vs 内政干渉だと批判する中国と支持国
私は、初めて香港国家安全法のニュースを見たとき「香港の人の自由を奪うことになるのか」と思いました。香港の人の人権を奪う法律だ、と直感的に思ったのです。
そして、彼に「香港国家安全法ってどう思う?」と聞きました。
答えは「香港で起きてるデモをコントロールできるから良いと思うよ」。
「あ、そう。」
この時点で「香港国家安全法に対する印象」は完全に違っていました。
香港国家安全法の内容
国家安全法を解説する記事ではないので、ざっくりと書きますね。
NHK解説委員室によると、香港国家安全法によってこれらの行為は「国家の安全に危害が及ぶ」とされ、処罰対象となります。
- 国家からの離脱行為
- 政府の転覆
- テロ活動
- 外国勢力との結託
共産党を批判するような言動は厳しく取り締まられるし、味方してくれる欧米に助けを求めることもできなくなるということです。
香港国家安全法に反対している国
香港国家安全法に反対している国は、27カ国です。
なんとなく「民主主義の発展国」「政治に不満があったら国民が声を上げたりデモをしたりする」イメージがしませんか?
私が住んでいるカナダのオンタリオ州でも、学校の先生が「もっと給料を上げろ!」と州政府に対してストライキを起こしたことがありました。
(カナダでは州ごとに政府がおかれています)
香港国家安全法に関するニュースでも「人権を奪う」「自由を失う」といったワードが並びます。
あとは、1997年の香港返還から50年は一国二制度を保つとされていたので「約束を破った」という内容。
では、香港国家安全法を支持している国は?
香港国家安全法を支持している国
香港国家安全法を支持している国は、なんと53カ国です。反対国より約2倍多いんです。
これまたなんとなく、「独裁国家・発展途上国・紛争」などのイメージが浮かびます。
政府が国民を支配していて、国民は不満があっても「なんも言えねぇ・・・」みたいな感じ。
香港国家安全法に反対しないのは中国からの資金援助があるから?
日本は国家安全法の反対国なので、多くのニュースが中国政府の対応を非難していますよね。
中でも「中国からの資金援助 (チャイナマネー)を受けている国が国家安全法を支持している」ということが強く主張されている気がします。
中国からの資金援助を受けて発展しているので、香港国家安全法を反対したら中国からの支援がストップしてしまう=国が発展できないということになってしまいます。
なんかお年玉と似てる?
①毎年子どもがお年玉をもらうのに「いい子にしなきゃダメだよ」と親から言われる
②グレるとお年玉をもらえないという恐怖
③お年玉をもらうためにいい子になるしかない
こういった感じですかね。
だから、「香港の人権とか自由がどうこうよりも中国からの支援がストップしないように支持を表明した」のではないかと言われています。
中国の影響力、レベチ。
日本のニュースが香港国家安全法をどう取り上げているか伝えてみた
ということで、日本のニュースが香港国家安全法をどのように報道しているか彼に伝えてみました。
「日本では、香港国家安全法によって香港の人の人権が奪われているって報道されてる。私も、今回の法律が香港の人の自由を奪うことになるんじゃないかって思う」
彼の回答はこちら。
「うーん、中国国内の事情に口を突っ込まないでほしいと思う。香港の人の抗議活動も攻撃的になってきて、地下鉄とかお店が壊されてる。今回の法律でコントロールするべきだと思う」
やっぱり、意見は合いませんでした。
カップル同士で政治観が違っても問題ないのか?
結論、政治観が違っても問題はないです。
日本人カップルでも、カップルや夫婦間の政治観の違いについてYahoo知恵袋に悩みを投稿する人たちがいるんです。
国際恋愛で育った国や国の政治が違うとなったら、政治観が違うこともありえます。
事実、私たちも香港国家安全法についての意見や考えは異なりますが、それにより関係性に問題が生じたわけではありません。
大事なのは、「お互いの政治観が違うことを理解できるか」ということじゃないでしょうか?
私は、一通り香港国家安全法について話したあと彼に聞いてみました。
「二人の意見は違うことはどう思う?」
「意見が違うことは理解できるし、僕に賛成してほしくて意見を言ってるわけじゃないよ」
20歳そこそこの男の子の物言いじゃないような気はしましたが、納得でした。
「自分が学んできたことから意見を形成する+相手が学んできたことから形成した意見を聞く」
これで語らいあって、政治観が合えば合う・合わないなら合わないでいいんじゃないでしょうか?
でもお互いの意見は尊重する。
今回の話し合いで、私はそう思いました。
政治観の違いからあまりにも喧嘩が頻発するのであれば、政治の話はしないという手もありますが・・・。
香港の歴史や返還されたときの約束ごととかはあまり詳しく分からず、まだまだ勉強不足だなぁと感じます。日々、勉強するのみですね。
まとめ:お互いへの理解があればカップルで政治観が違っても問題ない
香港国家安全法の制定から見えた、私たちの政治観の違い。
それによって何か変化が起こったのか?
⇒お互いへの理解があれば、政治観は違ってもいいんだと感じました。
極論、日々の学びを通して知識が増えたあとに意見が変わってもいいと思います。
政治観なんて、個人の考え。
それを押し付けたり押し付けられたりするような関係性って毒じゃない?
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